投資という形で資本を提供し、リスクを取った見返りがリターンとなります。
さわかみホールディングスの澤上氏はいいます。
投資というのは対象を厳選してはじめてリスクが取れるし、リターンも期待できるのだ。
したがって、リスクをコントロールしてとか、リスクを分散してとかの考えなど、はじめから存在しない。
モダン・ポートフォリオ理論では、リスクは株価のボラティリティと定義され、競争力の高い優良企業であっても、市場平均と比べて急激に株価が下がったら、株価が上がっていた時より下がった後の方が「リスクが高い」ということになります。
50年先も安定的に純利益を生み出すような競争力の高い優良企業の株価が急落した時こそ買いのチャンスであり、長期的に見れば元本が確保された状態の最もリスクが低い状態ということになります。
バフェットはいいます。
企業のオーナー(株主)として考えれば、学者の定義するリスクはまったく的外れである。
あまりにも外れているため、不合理だとすら言える。
丸ごと一つの企業を買ってしまうということを想定すると、投資対象の選定の考え方はシンプルになります。
例えば、丸ごと一つの企業のオーナーに自分がなったとしたら、自分への金銭的なリターンは純利益になります。
その時どんな企業のオーナーになりたいと思うでしょうか。
50年先も安定的に純利益を生み出すような事業で、設備投資も少なくてよい企業ではないでしょうか。
もし、そうであるなら、ビジネスの何分の1の事業を分け合っている株式投資でも同じ考えで良いのではないでしょうか。
世界の中で競争力の高い優良企業は、毎年莫大な純利益を生み出し続けています。
莫大な純利益を稼ぎ出す優良銘柄を選ぶ方法